2025年2月1日、the pillowsが解散した。
ぼくがそれを知ったのは、2月1日の12:00に届いたピロウズの公式LINE。
スマホ画面に表示された「the pillowsを応援してくださっている皆さまへ」という通知。
イヤな予感がしながらスマホを開くと、そこには解散の文字があった。
娘が産まれてから数年ライブに行けてなかったし、新曲も出てないからピロウズへの熱は正直冷めていた。
そのおかげかピロウズ解散によるダメージは思ったより少なかった。
それよりも、あれほど好きだったバンドが解散したのに何も傷付かない自分に驚いた。
驚きと罪の意識と少しの虚しさが混ざったような、感じたことのない気持ちになった。
そんな思いを断ち切ろうとして、久しぶりにピロウズの曲を聴いてみた。
何曲か聴いてるうちに流れてきたのは、ピロウズの代表曲『Funny Bunny』。
ぼくはこの曲の良さがわからない。
みんなが名曲だと言ってるけど、ぼくのこの曲の評価はただの普通の曲だ。
でも今回はいつもと違った。
何百回も聴いたFunny Bunnyだけど、なぜか今日だけはサビの歌詞が心に響く。
この歌が伝えたいことがはじめてわかった。
その瞬間、目の前の扉が開いたような気がした。
皮肉なことにピロウズが解散してから、やっとFunny Bunnyの良さに気づいた。
だけど不思議と悲しさはない。
ぼくの中でピロウズがはじまった気がしたから。
バンド活動としてのthe pillowsは終わってしまった。
でも、ピロウズの曲はこれからもずっとぼくのそばにいる。
そして、まだ知らない魅力がいっぱいあることにも気づいた。
そんなワクワクする友だちと、これからも一緒に歩いていこう。