ぼくはApple Musicで音楽を聴いている。
月額1480円のファミリープランに入っているのでいつでもどこでも音楽が聴き放題だ。
そんなApple Musicには『はじめての〜』というプレイリストがある。
これはそのアーティストを代表する曲や人気曲がまとめられたプレイリストで、これを聴いとけば間違い無いという代物だ。
これはCDで言うところのベストアルバムと同じ位置付けだろう。
このプレイリストのおかげで、たくさんある曲を全て聴かなくても良い曲を見つけることができるからとても便利で優しいサービスだと思う。
さらにApple Musicではユーザーの再生数が多い曲の左側に★マークが付くという機能がある。
この★マークのおかげで他のユーザーにも人気な曲が一目でわかるようになっている。
まさに至れり尽くせりだ。
ぼく自身もこのはじめてのプレイリストと★マークは便利なので曲を聴く時の参考にしている。
しかし、一方でこれらを利用するたびに少し怖い気持ちになる。
それは自分で物事を考える力が弱くなっていくのを感じるからだ。
オススメされた曲を良い曲だと信じて聴く。
その過程には、この曲は本当に良い曲なのか?と疑う余地は存在しないだろう。
そうやって勧められた曲だけを深く考えずに聴いていくことで、物の良し悪しを判断する力が徐々に弱まっていくと思ってしまう。
それは音楽だけでなく、映像コンテンツやネットショップ、レビューサイトなどを利用するうえでも言える事だけど。
さまざまな物が便利になっていく反面、みんなの自分自身で判断する力・考える力はこの先もどんどん弱っていくと思う。
でも、もしかしたら無数のコンテンツが増え続けるこれからの未来にそんな力は必要ないのかもしれない。
進化し続けるテクノロジーの中でぼくたちはこれからどうなっていくのか?
そんなことを考えながら今日もぼくはApple Musicのオススメ曲を聴く。